丹波通信1250 和を以って貴し
ご存知の聖徳太子の憲法十七条の第一条です。一に曰く、和を以って貴しと為し、さからふること無きを宗とせよ。…… 教科書では「和を以って貴し」としか書いて無かった様に記憶してるのは私だけでしょうか?本当は「和を以って貴しと為し、さからふること無きを宗とせよ。……の様にまだまだ後に続くのです。知らなかった。
現代語訳は、次の様になります。第一条 お互いの心が和らいで協力することが貴いのであって、むやみに反抗することのないようにせよ。それが根本的態度でなければならぬ。ところが人にはそれぞれ党派心があり、大局を見通している者は少ない。だから主君や父に従わず、あるいは近隣の人々と争いを起こすようになる。しかしながら、人々が上も下も和らぎ睦まじく話し合いができるならば、ことがらはおのずから道理にかない、何ごとも成し遂げられないことはない…となります。
「広く会議を興し、万機公論に決すべし」…これは何だか解りますか?これも社会で習ったはずです。五箇条の御誓文ですね。最初に明治天皇が誓った第一条です。簡単に訳すと「どんなこともみんなで話し合ってきめよう」と言う感じですね。憲法十七条が定められたのが604年、五箇条の御誓文が出されたのが1868年。その間、実に1,200年以上の年月が流れているのですが、やはりここでも、日本人はもっとも大切なこととして、真っ先にあげたのは「話し合い」なんですね~。
日本人は、いつの時代も「話し合い絶対主義」なんですね…。だから、法律違反や!と何回言われても逮捕されても『談合』は無くならないんです。あれは『必要悪』と言う人々も多いですが日本人に脈々と流れてきている日本人の『こころ』なんですね。新築の内装やキッチンを決めるとき…奥さんの結果は決まっているのに…どれが良い?と、一応聞いてくる(笑)一応話し合いの場をもった…と(笑) 日本人が話し合いを絶対的に好む…と言う事は、その逆である決断力に秀でた独断専行方の人を嫌う…それで私の事を嫌う人が多い(笑)直近で逮捕された大物外国人会長も…(..)
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