丹波通信962 火鉢
昔の冬は寒かったです。実家は西宮市。西宮北口の北東、約1㎞。瓦木中学の近くでした。と、言っても西宮以外の方には解らないでしょうね。ダイエー西宮店や西宮市立中央病院の近くです(^^ゞ私が産まれた頃は畑ばっかり。建売住宅など無かったです。勿論マンションも皆無。小1の時に初めてマンション出来て羨望の眼で眺めていました。
しかし母が嫁いで来た時は、『西宮北口からタクシーに乗って我が家に来る迄、殆ど人家が無かった』と、よく言っていました。実家は農家でした。家は木造。寒かったですね。築は、今から思うと10年以内だった様ですが、古く感じていました。和室ばっかりでしたしね…。で、台所の隅に火鉢がありました。練炭の火鉢でした。朝6時に母が時間を掛けて火をおこしていました。当時の暖房は火鉢とコタツだけでしたね。
その丸い火鉢に母と向かい合って1日を過ごしました。火鉢にはヤカンが掛けてあり、タマに網を掛けてお餅を焼いたりします。両親は酒を飲まないので、熱燗をつける事は無かったです。私なら毎晩熱燗でしょうね(^^) 当時の家はすき間だらけだから火鉢では家中を暖める事は出来なかったと思います。逆に今の私の2×6の輸入住宅なら気密性良すぎて一酸化炭素中毒で倒れてしまいますね。火鉢には妙に郷愁があります。2.3歳頃迄は火鉢の縁にご飯を置いて食べてましたからね…。よくこぼした子供でした。(その辺りは兄①と娘に、キッチリ受け継がれています(^^;)
夜になると火鉢の縁は暖かさが失せてしまいました。14時間位の持ちだったんでしょうね。練炭なんて若い方には解らないでしょうが、ホームセンターに今でも売ってますね。誰が買うんだろう…。買ってる人を見た事が無いです。幾らくらいするんだろう?15年前に芦屋のお客様から木製のかなり立派な四角い調度品の火鉢を頂きましたがログハウスでは結局一度も使用しませんでした(:_;)
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