丹波通信1149 「医学部入ったら安泰ですね」の安易な言葉

 医学部を知らない沢山の方に言われ続けます。「医学部入ったら安泰ですね」「学費、大変でしょうけど取り戻せますやん」司法試験の合格率が20%程度なのに比べると医師国家試験の合格率が、私立でも90%~100%だから、医学部に入ったらたいして勉強しなくても6年在籍したら国家試験に合格するもんや…と思っている方が何と多い事か…。ハッキリ言いますが、全く間違いです。

 医学部入ってからの方が、高1から受験までの受験勉強より勉強していますよ。本人曰く…「朝から晩まで、ズ~ッと勉強してるわ…。全く時間が無いわ」です。本人も私も「そこまでするんか…」が、本音です。それに兄①はクラブに入りました。サークルではありません。クラブです。いろいろ考えてバドミントン部に入りました。1年から役職もこなして3年の現在はキャプテンを任されています。何故、クラブに入った…か、と言うと…先輩から将来の『国家試験の情報』を得るため…と言う事でした。

 入学した当時から2年までは「ヤッパリ医学部の人は賢いわ~。俺っちなんか全然アカンわ」と言っていました。私はズッと反対していますが、家庭教師としゃぶしゃぶ屋でのバイトもしていました。処が、妻から聞くと「兄①ちゃん、チョット前から勉強に燃えてるみたい…。良い成績で良い処の病院に行く!って…」本人に聞いてみると「そうやなあ…。20位以内には居ると思うわ…」

 そんな兄①は、近大合格後、「絶対に近大には行かない!駿台京都の寮に入って国立上位大学を目指す!」と、頑なに言ってました。私も本音は、そうして欲しかった。しかし、受験に『絶対』は無いでしょ。浪人して失敗したら『顔面蒼白』どころでは無い…と思ったので、私が「近畿大学に合格した…と言う事は縁があったんや!しかも、約100倍を合格したんや。お金の事は心配するな。近大に行け」と、嫌がる兄①を妻と散々説得して入学させたのです。

丹波通信

中嶋祥人の丹波通信 トップセールスマンの歯に衣着せぬ物言いで人気のコラムをHPでも発信中

0コメント

  • 1000 / 1000