丹波通信854 2000年頃76

妻は料理が上手です。私は『旨い』と思ったら、必ず「この豚の角煮、旨いやん。」とか「ナスの漬け方上手や。」と褒めます。私は少し塩辛い方が好きですが妻の塩加減は絶妙です。「この味噌汁ちょっと辛いで。」と言って次に作らすと先程の方がやはり旨かったし、「これ、塩足りんで。」と言って塩をたすと塩辛くてやはり先程のものが旨かったのです。

私は夜、必ず酒を飲むのでその時はおかずが5品は並びます。しかし妻は「今日は飲まんのとちがうかナ?」と思った日はおかずが2品しかありません。これでいいのです。私は酒を飲まない日は2品でご飯1杯。5分程の食事です。(飲む日は約2時間。) 作家の阿川弘之氏も飲まない日は5分で食事が終わり、精がないので「お願いだから毎日飲んで下さい。」と奥様に言われるそうです。私の妻は決してそんな事は言いませんが…。

子供達の事は褒めて育てていますが、私は妻に対して料理以外でも時々褒めます。子供達の前で「お母さんは偉い人や。」とか「お母さんは何でもできる凄い人や。」と言います。あまり「かわいい。」とかは、よう言いませんが…。妻も褒められて嫌とは思わんでしょう。

そして季節は秋も深まり、ボチボチ食卓に恐怖の大根が登場する様になりました。妻の大根料理は、それはそれは素晴らしい逸品なのですが、2月迄続くとなると少々食傷気味になり「また大根か~。」と小言を言ってしまいます。

丹波通信

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