丹波通信857 2000年頃 79

猪の季節になりました。いつも行くスーパーの点数が溜り、『おゝみや』のボタン鍋セットが送られて来ました。「猪が送られてきたゾ。」 息子たち「エー、どこにおるの?」 私「冷蔵庫の中や。」 息子たち「…。」(約5秒)この5秒の間に彼らの頭の中では『大きな猪が、そのまま冷蔵庫に押し込められている図』が想像されたのだと思います。

長男「イノチチの切ったお肉が来たの?」 私「そうやで。初めは、大きい猪が来たと思ったか?」 息子たち肯いて「ふーん。」子供は面白いですね。

我家の畑にも、夜中には猪が出ます。そして毎年さつまいもを盗られます。そのあたりの事は猟師も良く知っている様で、毎年この時期に猟犬を数匹連れて我家近くに現れます。3年前には、その猟犬が我家の庭に沢山走ってきて、息子たちが追いかけ回された事がありました。2人共「ワーッ。」と言って逃げ回ったそうです。そりゃ、大人でも恐いですよね。私は仕事で不在でした。もし私が居たら犬と猟師に私が飛びかかったと思います。(今、再び腹が立ってきた。)

しかし猪は旨いです。自家製味噌とおゝみやの味噌を合わせ、山の芋や野菜をいっぱい入れてグツグツ。たいていの肉は冷凍ですが、生を一度食べると冷凍は食べられなくなります。鍋料理があまり好きでない子供達も「イノチチのお鍋は好きねん。」といってパクパク食べます。「イノチチって言ってる間はかわいいもんや。」と私の顔もほころびます。

丹波通信

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