丹波通信736 精神病と介護

6月に母が亡くなり通夜・葬儀・7日7日・・・49日。なんと、ウチの父方の親戚は私には、それはそれは辛く当たりました。何故だか解りません。そして母方の親戚は、母が所有していた高価な着物やら何やら(15歳の事ですし哀しみに暮れてる時なので何も解らなかった)を『形見分けや』と言って全て持って帰りました。そればかりか家の権利書と預金通帳と印鑑迄全て持って帰りました。    

その上、「お前は親父の面倒を見ろ! 塾・クラブ・テニススクールなんか勿体無い。スグに辞めろ!」とまで決められてしまいました。父は普通の時には普通に会話出来るので、そんな時に見ても病気には思えないのです。しかし酷くなると手におえない。それで病院に連れて行ったら嫌がる。しかし家に置いておくと危ない。特に寝タバコやガスコンロの付けっぱなし。タバコの火で焼いた畳は沢山あるしカーテンも何度も焼きました。

それで思い余って入院させた事が親戚に知れると私が叱責されるんです。「何処も悪く無いのに何故入院させるんや!」と。これに似た話が昨今の介護です。家族が介護に疲れて介護施設に入れたら必ず親戚に叱責や嫌味を言われる・・・と大変よく聞きます。本当に他人と言うのは、その家の実体・実情も知らないのにええ加減な事を言うのです。要介護認定受けている方でも普通に見える方、居ますもん。精神病も一緒なんです。もっと介護の事を解って下さい。

お陰で私は父が家に居る時は父の食事の用意をしないといけないし、掃除・洗濯・風呂焚(昔の風呂焚は結構大変でした)が高校時代から出来る様になりました。父に近付いて来る心の汚い奴等を見抜く事も出来ました。しかし当時一番キツかったのは、真冬の夜中に軒下で洗濯物を干していると言う事を「辛い・・・」と親しい女友達に言った時に「そんなの当たり前でしょ。」と簡単に言われた事でした。その子は二年前に70代のお父様を介護の末に亡くし、私に大変な悲しみのメールを送って来ましたが30年前に私に言ったあの一言は全く覚えて無いのでしょう。

丹波通信

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