丹波通信565 日本の歴史

井沢元彦さんの『逆説の日本史』には興味がありましたが特段読もうとは思いませんでした。 しかしこの度『誰が歴史を歪めたか』と言う対談集を読みました。 いや~面白くって一気に読みました。特に第1章から大変面白かったです。 

第1章 怨霊信仰が歴史の真実を浮かび上がらせる!ゲスト梅原猛

桓武天皇が長岡京を僅か10年で放棄して、平安京にした理由は、自分の弟でもある早良親王の祟りを恐れたことが大きい! 桓武天皇は仏教勢力が強くなりすぎた為に奈良の都を捨てて、長岡の地に都を遷す事を考えた。(ここまでは私も知っている)しかし長岡造都の中心人物だった藤原種継が暗殺され、その暗殺を使嗾したとして早良親王は淡路に流され憤死しる。その怨念の強い早良親王の怨霊を桓武天皇は恐れた。

そして遷都。京都の北野天満宮も藤原氏によって朝廷から追放され九州太宰府で憤死した菅原道真の怨霊を鎮める為に建てられています。道真は彼を追放した貴族を雷神によって焼き殺されています。他に藤原時平や醍醐天皇が道真の怨霊によって殺された・・・と言う記録があるそうです。

あとは吉備真備や平将門・崇徳上皇に長屋王。 歴史好きにはたまらない固有名詞がバンバン出てきます。 小学生の頃からかなりの量の歴史書を読んでいる私ですが、これは知らなかった・・・と言う事が沢山書いてあり、めちゃくちゃ面白い一冊でした(^^)。 神社は全て怨霊を鎮魂する為のものなんですって。私の歴史観は正月に読んだこの一冊でかなり変わりました。

丹波通信

中嶋祥人の丹波通信 トップセールスマンの歯に衣着せぬ物言いで人気のコラムをHPでも発信中

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