丹波通信389 N氏 不動産会社への怒り
あるお客様の怒りを代筆します。 それは、ある地域にある不動産会社への大変な怒りです。 仮にその方をN氏とします。 N氏は眺望の良いマンションに住んでいましたが、近隣に高層マンションが建設される事を知り嫌気がさし、その地域の不動産会社『私達は地域に親しまれる不動産会社を目指している』・・・らしい仮にK社とします。 に売却の依頼をしました。 K社の査定は4000万です。 しかしK氏は「4800万円で無いと売りたくない!」と強く言った事でK社はシブシブ4800万円で専任媒介契約を締結したようです。
N氏「まあ、4800万で、あくまで強気で言うた私も悪いんやけど、その後K社はな~んにも動いてくれてへんかったんヨ。で・・・中嶋さん、『専任媒介契約』って2週間に1回、活動報告を売主にせなアカンのやろ!?」 私「そうですヨ。えっ? 報告なかったんですか?」 K氏「あるかいな! で、6ヶ月もほったらかしや! 1人だけ外人さん連れて来たけど「4000万で買いたい。」やて・・・。アホクサ、断ったった!」 私「うそっ!ほったらかしは論外ですが・・・4000万なら御の字ですヨ! 絶対売っとくべきですワ。 それ位が相場ですヨ! K社の営業姿勢は悪いが、そのお客様の指値は正しいと思いますヨ!」
N氏「やっぱりな・・・今から思うと、それが相場やと思うけど、当時はそんな『タタキ売り』はしたく無かったからネ。」 私「まあ、よくある話ですけどネ・・・。しかし今日は第三者の私が言うから間違いないです。 K社の査定も指値も適正ですワ。」 N氏「そこでやネ・・・中嶋さん、わざわざ忙しい貴方に大阪まで来てもろた訳、もう解るでしょ(横目で私を見る)!」 私「まあ、何となくは・・・。」 N氏「4800万で売ってくれる!?」 私「そら・・・無理ですワ~! 何ぼ腕がええ営業でも相場の10%以上では売れまへんワ~!?」 N氏「そこを何とか! 伝説の営業マンの貴方やったら何とかできる! ワシ・・・知ってんねんで! 貴方がある上場会社の社内誌に『昔、六甲アイランドに伝説の営業マンがおった。』と実名入りで一冊の本になってるって・・・。」 私「よう知ってはりますネ。そうらしいですネ。私は、その会社の事あんまり知りませんねんけど・・・。」
と言ういきさつで私も半ば渋々N氏の依頼を引き受けました。 そりゃそうです。相場の20%高で買う人いますか? しかし話は意外な方向へ向かうのです。
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