丹波通信866 2000年頃84号
昨日、東大医学部教授の書いた本を読んでいると「人間は自分に最も近い物を食べるのが最良。しかし人間を食うと罪になるし、猿は高価だし…。」(ほんま?)とありました。かの、魯山人の書で、かって「猿を食う。」と読んだ事があったので、「魯山人は正しいのや。」という驚きと、ほんの数十年前は猿を食っていたのや…と驚いています。
うちの田んぼには夜、猪の他にどうも鹿、兎、猿、狸等が出てくる様でそれらのフンが落ちています。その何れもが食べられる動物なので、一度『生け捕りにして食ってやろうか。』と思っています。月に何度か、道端で狸が車にはねられて死んでいるので、こいつを拾って食べたらいいのでしょうが、とても勇気が出せず…。しかしこの狸を拾って保健所へ持参すると『3,000円もらえる』との事で、妻はそれをねらっている様子です。
バッタの種類でイナゴという昆虫は食べられる、とご存知の方も多いと思いますが、うちの田にはイナゴがけっこう居ます。昔、ちゃんとした料理屋で佃煮を食べたことがあります。先日読んだ本では『赤トンボを焼いて食べる』とあったので「早い事せんと冬になってしまう。」とあせっています。(もう冬か。)なかなかの美味だそうです。
今、私が一番食べたいのは山椒魚(サンショウウオ)。これも魯山人が食べた様子を本で読み『ゼラチン質でとても旨い。』とありました。オオサンショウウオなどは天然記念物なので法を犯してまで食べるつもりはないけれど、天然鮎を持参して下さった中村さんに聞くと、「つい最近まで瑠璃溪の料理屋で出とったけどなあ。」との事。「田舎は何でもあり?」とまたまた驚いたのでした。
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