丹波通信753 西宮砲台と釣り堀

西宮の浜に江戸時代に造られた砲台があります。これは幕末に勝海舟が造ったと言われています。浦賀に黒船が来航して各地に幕府が建設した様です。今は白いコンクリート張りで趣がありませんが、私が小学生の頃は昔のマンマの古い砲台でした。その頃の砲台はしかし、趣と言う物も感じず、ただただ古い円柱でした。(結局一度も使用しなかったそうです・・・。)

その西宮砲台のある砂浜に、通称『ヒッカケ』がありました。女性をナンパする訳ではありません(>_<)。二畳程の背の低い水槽の中に多種多様の海水の魚を放していて、それをヒッカケるんです。それは100円・200円・300円と三通りの料金体系があり、割り箸の倍程の長さの竹の竿の先から、竿と同じ長さの糸が下がり、その先に三本に枝分かれした通称『三本錨』と言う釣り針が付いています。それで魚をヒッカケて持ち帰る…。

 当然100円の竿より200円。200円より300円の竿の方が、より強度のある糸が結ばれています。当時小学低学年の私は300円の竿は高嶺の花。いつも100円を二回程しか出来ませんでした。しかしこれが楽しかった…。年に何回か家族で(と言っても両親と私の3人)行くのが嬉しくて嬉しくって…。水槽は他に鰻(ウナギ)専用と、結構大きく深い水槽のハマチ専用もありました。ウナギやハマチ専用をするのは本当に『金持ちの大人!』だけだと真剣に思っていました(^^;。(40年でインフレ率は約10倍なので100円の竿は現在の1000円! !)

ご存知の方おられますかねぇ。この『ヒッカケ』。同じ様な場所が浜甲子園にもあったんですよ。両方よく行きました。もぅ40年程前には無くなりました。こんな物は他の地域には無かったんでしょうか?ご存知の方は是非教えて下さい!本でも、一切この手の事を紹介したのを見た事が無いのです。ちなみに私が大学生の時には、阪急十三の商店街にウナギ専用が、何故かありました。

丹波通信

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