丹波通信732 Tさんの心の扉

私は、もう少しだけ当社の特徴をお話しした後に保険の仕組みなどを簡単にお話し致しました。ドナタも同じ感想をおっしゃって下さいますが、T氏「良い意味で、こんな話は聞いた事がありません。」続いてTさんのご希望を聞いて一緒に保険の設計をしました。あ~でも無い・こ~でも無い・・・と二人で考えました。結構考えた挙句、T氏「これで行きましょう。これで契約します。」 私「今、この場では駄目です。私はまだ奥様にお会いしていません。Tさんに万一の時に初めて奥様にお会いする・・・と言うのは困ります。ご契約は来週ご自宅で奥様に私からキッチリとご説明して、奥様も納得してからにして下さい。」Tさん「中嶋さんって本当に初対面の時に感じた方とマルで反対で、真面目で几帳面で正直な方ですね。解りました。妻は人に会うのが大変嫌いな人なんですがキチンと話しておきます。

果たして翌週初めてご自宅にお伺いしました。お子様は3歳と1歳のお嬢さん。奥様の事は私の勝手な印象で「苦手なタイプ」と思ってお会いしましたが、なんのなんの・・・大変礼儀正しい素晴らしい方で拍子抜けした程、とても感じの良い方でした。ご挨拶してTさんと考えた保険の内容を説明しました。しかし奥様は矢張Tさんに任せているので何の口を挟む事も無く、その後ご契約頂きました。学資保険とTさんの生命保険です。その時にチラッとTさんのパソコンの前に「生命保険の特集」を掲載している号の『週刊誌』が見えました。

ご契約頂き、必ず皆さんに申し上げる事を言いました。「Tさん、私は今後全く来ません。1年に1回、奥様の忙しくしている時に『お元気ですか?』と言う電話をしたり『近く迄来ましたから』と言って突然訪問したりしません。こんなオッサンが来ても鬱陶しいだけでしょ!」ご夫妻「フフフ」私「しかし、何かございましたらいつでも呼んで下さい。飛んで来ます!」それから1年半後のクリスマスイブの朝8時6分、Tさんからの思わぬメールが入りました。」それが食道癌の報告だったのです。(勿論、その日のうちに飛んで行きました。)

丹波通信

中嶋祥人の丹波通信 トップセールスマンの歯に衣着せぬ物言いで人気のコラムをHPでも発信中

0コメント

  • 1000 / 1000