丹波通信722 田舎暮らしの原点
今、私の手元に1991年の、当時は隔月刊の『田舎暮らしの本』18号があります。これを手にしたのは20年前。平成で言うと3年です。発行が6月17日・・・と書いてあるので、私が新卒から丸々4年修行したМ不動産からS不動産に転職した直後に購入している事になります。購入した書店が何処か・・・迄、ハッキリ覚えています。御影の書店です。結構夜更けに買いました。
当時の私はバブル経済に敗れ、平成1年(1989年)の夏から順々に購入した不動産は丁度10件になり資産総額5億円!・・・と思っていたのが、ドンドン弾けて借入していた3億円も下る勢いで・・・。毎晩、『破産宣告する』『北海道の果てに逃げる』『開き直る』『自殺する』と言う事を考えていました。 しかし真面目な私は、バブルが弾けて誰も不動産なんて買わない状況でも何とか売却して、融資してくれたノンバンクにキッチリ返済する道を選びました。それが28歳でした。
自殺を考えていましたが、私は多額の資金を融資してくれたノンバンクを一度も恨んだ事はありませんでした。彼らも頑張って私の様な若干26歳の若造に融資するには、幾らバブルだとは言え大変な事だったと思いましたから。しかし、私は結果的には破綻寸前になり自殺まで真剣に考えました。26歳です。そんな時に『田舎暮らしの本』を手にしていたんですねぇ・・・。今からは、当時の自分の心境は全く解りませんが・・・。
その後、私は魚崎の2DKのハイツを借りて今の妻と同居する事になりました。家賃68000円です。その当時は、世間はまだバブル崩壊を感じていない時で、2DKのハイツは、ある面敗北感が強くありました。68000円の家賃・・・と言うと誰もが笑った時代でした。まして、マンションでは無く『ハイツ』です。私は懸命に働きお金を貯めました。ノンバンクへの借金も当然全て返済済みです。そんな私ですが、1年半後に、北区ではありますが一戸建を購入したのです。
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