丹波通信684　親と子供②

子供なんて、いつまでも親の思い通りにならないんです。私より先に子育てして、いつまでも子供に自分の考えを押し付けて子供が潰れたり、非行に走ったり、親子だけに留まらず夫婦関係まで壊れて離婚した方々も沢山見てきました。兄①をＨ学園に通わそうと思った時に言われました。「お父さん、子供は親の分身では無いですよ。」その通りだと思い、その他の事も考えて兄①のＨ学園入塾は断念しました。

彼らが幼稚園の頃は私が畑を耕耘機で耕すと暗くなっても、４時間でも５時間でも付いて来ました。その後、寒い中、川に入ってエビを採り一緒に風呂に入って毎日それは楽しかったです。しかし今は会話も殆どありません。子供には子供の世界があるんです。勉強・クラブ・進路・・・自分で決めるようにもっていきます。私が決める事でも妻が決める事でもありません。もし、私達親が決めて、途中で挫折しようもんなら絶対に私達夫婦の責任に転嫁されますわ。

ウチの子供は私達夫婦に似ず至って真面目なのでクラブや塾や極真空手・体操など一旦始めると自分からは辞めません。かってのスイミングや柔道や習字もコーチの都合や我々夫婦の都合で辞めました。目標達成したから・・・とか。私が「留学しろや。」と言っても反発するので、自分から言うまでほっておきます。言うと逆効果なのは目に見えています。しかし行かなかったら大人になってから「行かしてくれたら良かったのに・・・。」と思うだろうから一回だけ言いました。

私が15歳から天涯孤独になって、掃除・洗濯・炊事・アルバイトして独りで生活して高校・大学を出た・・・と言う事は、何となく知ってはいますが、それを引き合いに出した処で仕方ない事ですから言いません。子供は自分で稼ぐ様になるか、我が子が出来るか、私が死なないと親の気持ちなど解らないと思います。