丹波通信689 運が良い

松下幸之助は「自分は運がええ。」と言っていました。「家が貧しかった。体が弱かった。学歴が無かった。」この事が、何と「運が良かった」と言う事に上げています。松下幸之助の真似をする訳では無いのですが私は社会に出て2年目で前々職のM不動産で全国1位になった頃からずっと思っていた事があります。「私は運がええ。」と。「親が早くに亡くなって良かった。」「親父がヤクザ者の不動産屋に騙されて財産無くなって良かった」と。普通なら嘆く処です。私の先祖は江戸時代、1637年頃に武庫川と仁川の合流点の氾濫を治め新田を開発して庄屋になりました。父はその流れをくむ御曹司です。しかし沢山の不動産は自分の道楽で無くし、最後はヤクザ者に騙し取られてしまいました。だから私は日本で最もまっとうと当時考えたM不動産に入社しました。そして全く金が無かったので知恵を搾り、人を騙さず正直に営業をしました。

400年程続いた資産家が私の代では一文無し。しかも母親無し・・・。もしも私に、母が健在で父が立派にあとを継いでいたら私はボンクラな・・・ボンクラとまでは言わなくとも平凡なボンボンとして育ったと思います。それこそ何の苦労も知らずに西宮で小さな賃貸マンションの2つか3つ所有する・・・。ロクな者や無いです。そうして私の子供達もかわいい、かわいいとおじいちゃん・おばあちゃんに可愛がられ私も溺愛する代々ボンクラ。

社会に出る迄は不遇続きでしたが、その後の私は運が良くて運が強くて。本当に自分は強運の持ち主だと思います。松下幸之助がよく言っていました。「運が強くて素直がええ」と。私は見かけに依らず『素直』なんです。だから伸びました。だいたい伸びない奴は素直で無いです。せっかく松下幸之助の会社の人間なのに全然素直で無い人間も何人か見ました。松下幸之助ならこぅ言うでしょう。「こりゃアカンわ」

丹波通信

中嶋祥人の丹波通信 トップセールスマンの歯に衣着せぬ物言いで人気のコラムをHPでも発信中

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