丹波通信633 今日の一言 牛耳る
紀元前722年から481年を春秋時代と言います。その頃の中国には沢山の国がありました。その中でも『覇者』になるのが国王の夢です。覇者とは諸候同盟を作り共同で外敵に当たる、その同盟の盟主に選ばれた人物を言います。
覇者に選ばれると一つの儀式が行われます。まず生け贄の牛を殺し・・・その左の耳を切り取り・・・皿に受け、その牛の血で諸候は盟約の文を記して・・・。
その血をすすり・・・盟書を読み上げる。そして、生け贄の牛を方形の穴に入れ、盟書をその上に置き、生け贄の牛と共に埋めて儀式は終わります。
この血をすすらせた者が『覇者』で、これを「牛耳を執る」と言い、「牛耳る」の言葉はここから来ています。
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