丹波通信601 突然の来訪者
その日曜日、私は福知山のお客様が早くに終わり自宅に夕方の4時に帰宅していました。タマにはビールでも飲もうか・・・と思って冷蔵庫から久々にビールを取り出しました。妻は何かを素早く作ってくれました。日曜日は娘は体操教室で居りません。兄①と②は塾が休みでクラブからは帰って来ていました。
ピンポロ~ン。私が居る時に電話が鳴ったりインターホンがなると私が出ます。かなりな亭主関白だしかなりのカミナリ親父だと自負していますが、それくらいの事はします。ウチに来客と言えば近所の農家の方か宅配便かセールスくらいなものです。カチャッとドアを開けました。訪問者は50過ぎの女性でした。ジッと私の顔を見つめジッと黙っています。十数秒の沈黙を破り「ヒロト?ヒロト?ヒロトなんか?」私「そうやで・・・」訪問者「そうやで・・・って・・・アンタ・・・普通の顔してよ~言うわ・・・。」
私「お姉ちゃんどうしたん?」訪問者「お姉ちゃんどうしたん?ってアンタ・・・」私は誰だかスグに解ったんです。母のお葬式以来会って無い母方の従姉のお姉ちゃんで、かれこれ32年も会って無かった人でした。
私「お姉ちゃん、よぅここが解ったな。」従姉「アンタ・・・平気な顔をして・・・どれだけ私が心配してたか解ってんの!?」と泣き崩れてしまいました。私「・・・」従姉「32年も会って無いのにアンタって子は冷静に・・・普通に・・・。」私「まぁお姉ちゃん家に上がってよ・・・。妻も子供も紹介するし・・・。」
従姉のお姉ちゃんは家に上がり、私は母が居るお仏壇に案内しました。従姉は数居る、おじ・おばの中では私の母が一番好きで、自然私の事を可愛がってくれていたのです。従姉はお仏壇に向かって手を合わせ「おばちゃん・・・ヒロトにちゃんとして貰ってたんやな・・・良かった・・・」と矢張泣き崩れるのでした。次はそ
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